兄妄想ver.その3

お兄ちゃんカフェ〜(ドラ○もん的なアレで)
ちらっとはあったんだけど、きのうの寝しなに脳内でぶわっと妄想が捗った。

泊まると言って出かけて行ったのに、赤司さんとケンカして夜中にひどい顔で帰ってくる降旗くん。
仕事のあれこれを考えていて遅くまで起きていた兄(父出張、母夜勤)が出迎えてびっくり。
「……とりあえず風呂入っておいで」
弟を風呂に行かせ、軽めの食事と飲みものを準備する兄。
夜食を食べながら怒る降旗くんの話を「うん、うん。それで?」って自分もお茶を飲みながら聞いてあげる。
ある程度落ち着いたところで「光樹はそれ、怒ったんじゃなくてさびしかったんだろ。単純に腹が立ったんじゃなくて、悔しかったり悲しかったり、一緒にいるのにひとりみたいな気がした。違う?」ってアドバイス
で、よしよし、いい子いい子ってしてとりあえず弟を寝かせて、兄はうっかり徹夜で仕事。
早朝、「徹夜しちゃったなー」って新聞を取りに出たら、そこに赤司さんですよ。お兄ちゃんびっくりもびっくり。
でもまあ兄なので、年上なので、早朝にご迷惑かとは思ったのですが…とか言う赤司さんをなかば無理やり家に上げて、とりあえずお茶。
「冷えてるでしょ。あったまるよ」とか言って人畜無害のほほえみ。
あとは赤司さん側の言い分を聞いて、「それは大変だなあ。赤司くんの考えも分かる」って肯定しつつ「でも、光樹といるときはあれこれ背負わない、ただの赤司くんでいてもいいんじゃないかな。光樹もきっと、そっちのほうが喜ぶよ」みたいなアドバイスをして、でもまあお兄ちゃんなので「あんまり光樹のこと泣かせないでね」ってちょっと釘も刺す。
言うべきことだけ言ったらあとはもう当人同士の話というわけで、「寝てるけど、起しても大丈夫だよ。…たぶん」という若干不確定要素を混ぜた発言で部屋に押し込んで、お兄ちゃんは「やれやれ、ひと段落」と自分のお茶をもう一杯なわけです。


ところで、お兄ちゃんは普通のレストランで働く勤め料理人でもいいかなと思ってたけど、赤司家に勤めててもいいんじゃないのって思いついちゃってピコーン!
もしくは、赤司家に比較的近い、御用達&お気に入りのカフェでもいい。
とりあえず、ひと口飲んだだけで「これは…あなたはもしかして…」みたいに気づける感じの。
赤司家の料理人だったら、
「……家で飲むお茶と同じ味がする」
「ご名答です、若様」
「新しく入った料理人が、妙に飲みものに詳しいと聞いていたが」
「旦那様にはごあいさつしていたんですが、若様もなかなかお忙しいご様子で、ごあいさつの機会がなくて」
「こんなタイミングで恐縮ですが、初めまして。調理場に勤めます降旗と申します」
「似ているじゃなくて同じって言いきれるところが、さすがですね」
みたいなやり取りをしてほしい。


お兄ちゃんのカフェコーナーにはいろんな種類のいろんな飲みものがあるはず。
日本茶なら煎茶・抹茶・ほうじ茶・玉露・茎茶etc、中国茶ならウーロン茶・プーアル・君山銀針・鉄観音工芸茶ジャスミン茶etc、紅茶はアッサム・ダージリン・セイロン・ウバ・キームンなんかの有名銘柄からアールグレイみたいなスタンダードフレーバー、チョコレートやフルーツの非スタンダードフレーバーまで。
あずき茶とかココアとかインスタントのカフェラテみたいのもあるし、コーヒーも本当にいろいろいっぱい多種多様。
道具もきっとある。大きいのはキッチンに置いたままだろうからコーナーにはないだろうけど、ミルクフォーマーみたいな小さいのはカフェコーナーにあるはず。
カラーボックスに入るくらいの蓋つきバスケットから、ぎょっとするほど次々にあれこれ出てくる。想像すると楽しい。