oh...

ちょいとぼんやりしていたらラストアップが8月中旬とか……。

いまはより子のCHOCOLATEを元ネタ、というか下敷き?に、小さなチョコレートショップの店主・黒子と、雨宿りで偶然お店を見つける火神とか考えてる。
その人にそのとき足りないものを補ってくれるチョコレートを作る、噂で幻のチョコレートショップ。
奥の上にはもうひとつショーケースがあるが、そちらは販売用のショーケースではない。
ガラス扉の向こうに並ぶのは5色とりどりの特別なチョコレート。
黄色のチョコレートには「真剣」、緑色のチョコレートには「素直」、青色のチョコレートには「思い出/無垢」、紫色のチョコレートには「あなたはもう知っているはず」、そして赤色のチョコレートには――。
それぞれ名前のつけられた特別なチョコレート。

扉を開けてその人を見た瞬間、記憶の光が目の前でひとつ瞬いた。
差し出した手と手に乗るひと粒のチョコレート。現在に至る道を選択肢として指し示したあの笑顔。
成長しているがそれでも確かに面影がある。
(ピンクペッパーにしよう)
雨脚は強く、地面付近は白くけぶっている。
(香りの強いバニラのミルクガナッシュ…いや、シンプルなミルクチョコレートガナッシュに、遠くで刺激するくらいのピンクペッパー。飾りもピンクペッパーにしよう。砕いて真ん中に少し載せて、題名は)
「うち、軒下狭くて」
「え」
「よかったら、中へどうぞ」

「あれ、増えてんじゃん」
やってきた火神はふと目線を上げたタイミングでそれに気づいた。
入ってすぐでもなく、言われてからでもないそのごく自然なタイミングに黒子は少し笑った。
「ええ。先日完成しました」
「へえ。今回の題名は『光』か」
「君にはこれを」
「なんだ」
「あれを作るのに君にお世話になりましたので」
「俺なにもしてねえと思うけど」
「インスピレーションの話です」
小箱の中にはピンクのかけらが乗ったチョコレートがきれいに並んでいた。
「ちなみにこれは『僕であればいいな』という名前です」

2年生組はレストランです!
そのレストランのコース料理の小菓子用に、黒子がチョコレートを納品している設定で。
日々の仕入れによってコースの料理が変わるから、仕入れ完了・メニュー決定後に連絡→決定メニューを見てからメニューに合わせてチョコレートの構成を考える(肉ならあっさりめ、魚なら苦めとか)→作製→納品。
「黒子くんのチョコレートは高いからコストがかかるんだけど、削れないのよね。チョコレートまで含めてうちのコースだもの」
「あるのとないのとじゃ充足感が違うのよ」
っていう店舗マネージャーのリコさんね。
あー楽しい楽しい。