花祭パロ

たぶんこれから先も何度となくくり返して言うだろうけど、ほんっとうに花祭の設定が好きでな…!

粟田口は全員花だ。
苗字は粟田口だけど、その昔「藤四郎」という名前の有名な花があったために、いまでも粟田口ではなく「藤四郎の」と呼ばれる粟田口。
呼び名も粟田口○○ではなく、○○藤四郎。

花と花主
乱:日舞。花祭で粟田口兄弟でやった粟田口に伝わる「藤をどり」でセンターを務めた。
同田貫:乱の花主。同田貫は大きな家で、兄弟から花を持つようにせっつかれて花祭りを見に来る。センターを務めた乱を、目立つしいかにも花らしいからこれでいいかと思って選ぶ。

「怪我は!」
同田貫の声は鋭く、いっそ恫喝にも似ていた。乱が答えられずにいると、またその胴間声でくり返す。
「な、ない、ボクは平気」
やっとで答えると今度は本当か確かめるように手が動いた。

「やあ、よく来たね」
古い友人の姿を見つけて歌仙は声をかけた。軽快に声をかけてはみたものの、舌打ちのひとつ、「お前が来いって言ったんだろうが」という悪態のひとつくらいはすぐさま飛んでくるものと思っていた。
けれど歌仙の予想に反して、同田貫は舞台を見つめたままだった。
「気に入りは見つけられたかな?」
「歌仙」
「なんだい」
「あれがいい」
同田貫の視線の先、舞台の上では藤四郎による藤をどりがクライマックスを迎えていた。他の舞手はすべて膝をついて動きを止め、中央に立つひとりが堂々と大見得を切るように袖を翻して踊る。
同田貫の視線は、その一挙手一投足を一瞬も見逃すまいと見つめている。
「あれがいい、あれ以外はいらない。歌仙、どうしたらあれを手に入れられる」
武骨な男だと歌仙は思う。そして不器用だとも思う。
やわらかなため息ひとつで呆れは呑み込んで、瞬きもせず一心に見つめる瞳を見た。
「…乱は高いよ?」
「いくらだ」
「金の話じゃないんだがな。まあいい、僕からも推薦してやろう。『武骨だが悪い男ではない』とな」

平野:琴。「藤をどり」では伴奏。一般教養としてはすでに十分足りていながら、鶯丸のクラスに通う(他の子は免状をもらったら行かない→その時間を自分の芸に費やすため)
鶯丸:平野の花主。学院で花の一般教養であるお茶を教えているが、学院現職では花を迎えられないため、のちに退職。平野を迎える。

薬研:詩吟。というか声楽関係全般。ただし「藤をどり」では人数が足りずに舞をやった。和歌も詠めるが、どうも現代和歌的で雅に欠けるため、歌仙先生に呆れられる(それはそれで面白いとは思われているが)
長谷部:薬研の花主。なぜ花主になったか不明なくらい、わりとワーカホリック

博多:琴。芸事は嫌いじゃないが、企画とかそっちのほうが好き。
日本号:博多の花主。財閥の若君。あとを継ぐため勉強中。ただし本人はレーサー。

前田:日舞
五虎退:日舞。ゆっくりしたリズムの日舞は動きやすいが、まだ体幹が弱いのでちょっとつらくもある。
後藤:胡弓。
厚:竜笛。「藤をどり」伴奏。
秋田:日舞。外に出られない人に見せてあげたいものがある。
鯰尾と骨喰:弦楽いろいろ。舞もそこそこ。お互いがお互いの花主。

その他
三日月:学院理事長。といっても鶴丸に丸投げで全然顔を出さない。たまに来ると花たちに囲まれる人気者。
鶴丸:学院の副理事長兼校長。元花、現花主。三条が花主であったが、誘拐事件で負った怪我により芸事を諦める。諦めたあとは、三条の補佐から教員→学校運営の立場へ・
一期:鶴丸の補佐。ある程度ならオールラウンダーに教えられる教員でもある。得意は舞と琴。鶴丸に対してのみ現役で花。
歌仙:花の一般教養の教員(和歌・古典・文化など)
蜻蛉切:弦楽の教員。元花。得意は琵琶と三味線。笛も得意。
御手杵蜻蛉切の花主の息子。父親が息子の友人を兼ねて蜻蛉切の花主になった。