審神者の結婚

フィガロの結婚的な)

審神者と提督の結婚ネタをネタ出しというかメモ代わりに。
肩書とか組織名とか毎度考えんのしんどい…

万事において慌ただしい朝のひとときがすぎて、歌仙兼定は大広間の日めくりカレンダーに手をかけた。
食堂にもなっている大広間にかけられた日めくりは、誰がどこでもらってきたのか、大判で情報量の多いものだ。
月日曜日は言うに及ばず、和暦西暦の各年号に旧暦と月の和名、行事や節気、九星六曜十干十二支十二直、月齢に格言、過去数年分の当日の天気までが載って、なんとさらに下には広告がついている。1枚持って厠に行けば、後続が十分に迷惑するだけの時間をすごせること請け合いだ。
普段は気づけばめくられている暦は、大広間が朝の大戦争から片づいてもきのうのままだった。珍しいこともある、と歌仙は襷を外してぴりりと1枚薄紙を破り取る。
うん、こうでなくては。
改めて新しい1日の始まりをすがすがしく思いながらきょうの暦を眺める。
濃く黒い印字は平日のしるしで、月齢は三日月を少し超えた程度、節気は特にないが六曜は大安だ。格言はどうしてこれを選んだのか「男は度胸、女は愛嬌」。
破いたほうは自室に持ち帰って裏をメモ書きにでもなどと考えながら手慰みに折りたたみつつ廊下へ出ると、ちょうど審神者と顔を合わせた。
「ちょうどよかった。歌仙、探したよ」
「なにか用かい」
「出かけるからついてきてほしい。正装で頼むよ」

冒頭部。

「こちらは国防のため機密度の高い施設です。恐れ入りますが、身分証明の提示をお願いできますか」
「はいはい、これでいいかな」
「お預かりいたします。少々お待ちいただけますか」
「防衛府正史保存局歴史修正対応部時間遡行軍対策課運営支援第六係をお願いします。こちらは防衛府海上局特殊生物対応部深海棲艦対策課第二管区防衛係第一四〇九九七鎮守府所属、衛兵詰所担当班班長不知火と申します」
『ご用件はどのような内容でしょうか』
「身分照合についてです。担当は人事官でよろしいでしょうか」
『かしこまりました、少々お待ちください』
『お電話代りました、第六人事です』
「お忙しいところ恐れ入ります、第二管区防衛係第一四〇九九七鎮守府所属不知火と申します。現在当鎮守府に第六係所属第三五八一本丸担当官とおっしゃる方がおいでになっています。鎮守府入場にあたって貴官発行証明書の確認を取らせていただきたいと思います」
『承知いたしました、それでは身分証明書の右肩、証明書発行日と申請番号、中央部の本丸担当官の名前をお伺いします』
「はい、発行日は――」
「お待たせいたしました。確認が取れましたので中へお入りください」
「ここをまっすぐ進んでいただければ、執務用の管理棟があります。玄関前に案内を待たせておきますので、お手数ですがそちらでもう一度身分証明をご提示いただけますか」

門番的な場所で不知火たんと。

「どうぞ」
「失礼しますー。ご主人様ぁ、お客様ですよー」
「ありがとう。五月雨は隣にいたかな」
「確かいましたよ」
「お茶を頼んでもらえるかな。それからこの人を総務と人事に連れて行ってくれる?」
「はあい」
「どうぞ、おかけになってください」

案内の初期艦(設定)漣たんに連れられて執務室。座らせてももらえない審神者

「てい、てっ、ていとっ、くっ」
「なあに」
「きれいですうぅぅ」
「ありがと。もう一生分以上聞かせてもらったね」
「だってほんとに」
「ほーら漣、泣かない泣かない。ちゃんとそっちに帰るから。大丈夫だから」
「ほっ、んとですよっ、ねっ?」
「本当。だって有給2週間しか申請してないもの」

漣ちゃんに手を引かれて花嫁行列(?)で本丸着&ハネムーン(?)

「あっ! 人妻だ!」
「おはよう、元気ね。お名前は?」
「包丁藤四郎! 好きなものはお菓子と人妻!」
「ふふ、正直者。正直な子にはあとでチョコレートをあげようね」
「えー、いまほしいー」
「まだ荷解きしてないからごめんね。それに、私まだなにも知らないからあの人に訊かないと」
「いち兄なら訊かなくてもいいよー」
「違うよ。お兄ちゃんじゃなくてあなたの主様、私の旦那様」
「わーっ! 人妻だ!」
「そうなの、人妻なの」

ほーちゃんと提督。
ほーちゃんがいるなら人妻ネタはやっとかないと。

*防衛府・正史保存局・歴史修正対応部・時間遡行軍対策課・運営支援第六係
第六係=豊後国鯖、つまり豊後国所属審神者

*防衛府海上局・特殊生物対応部・深海棲艦対策課・第二管区防衛係
第二管区=適当な艦これ鯖、つまり不知火たんは、適当な艦これ鯖にある第一四〇九九七鎮守府の衛兵詰所受け持ち班の班長

衛府→陸上・海上・空の各局(以下略)
 ↓
正史保存局
(以下略)
という組織構成(ざっくり)